メリット・デメリットを考える
便利そうだけど、本当に集中できるのか。対面より効果が落ちないのか。
オンライン個別指導・対面個別指導・対面集団授業の現場から考えます。
オンライン塾って、実際どうなの?
便利そう。でも、ちゃんと集中できるのか不安。対面より効果が落ちるんじゃないか。
こんな疑問は、保護者の方も生徒本人も持つのではないかと思います。
オーオンでは、オンライン個別指導も、対面個別指導も、対面の集団授業も行っています。
その立場から言うと、オンライン塾はかなり良いです。
ただし、何でもオンラインにすればいいとは思っていません。
オンラインにはオンラインの強さがあります。逆に、弱さもあります。
今回は、オンライン塾のメリットとデメリットを、できるだけ現場目線で書いていきます。
オンライン塾のメリット1|どこでも授業を受けられる
これは一番分かりやすいメリットです。
オンライン塾は、家で授業を受けられます。
往復30分かかるなら、週2回で1時間。これがそのまま浮きます。
中学生や高校生は、意外と時間がありません。
そこに移動時間が乗ってくると、けっこう重い。
オンラインなら、その分を勉強や休憩に回せます。
オンライン塾のメリット2|講師を全国から集められる
オンライン塾の強さは、生徒がどこからでも受けられることだけではありません。
講師も、どこからでも授業ができます。個人的には、これが最大の強みだと思っています。
対面の個別指導塾の場合、その地域で講師を集める必要があります。
もちろん良い先生もいます。ただ、地域によっては講師の確保が難しいこともあります。
特に個別指導は講師の人数が必要です。
そうなると、どうしても「近くにいる大学生講師を集める」形になりやすい。
それ自体が悪いわけではありませんが、質を一定以上に保つのはほぼ不可能です。
私自身、自分で塾を始める前に大手の個別指導塾でアルバイトをしたことがありますが、講師の振れ幅は大きかったです。
特に、地方にいけばいくほど、「え?何であなたが講師?」みたいな人は多くなると思います。
オンラインなら、地域に関係なく、指導力のある先生を集めやすい。これはオンライン塾だからこその強みです。
対面の塾が「オンラインもできます」と言っている場合と、最初からオンライン指導を前提に設計している塾では、このあたりに差が出ると思います。
オンライン塾のメリット3|板書や授業記録を残しやすい
オンライン授業は、ツール次第でかなり効率が変わります。
ただZoomで話しているだけ。
これだと、正直オンライン授業の良さはあまり出ません。
でも、オンライン授業用のツールを使うと話が変わります。
たとえば、授業中に画面上に書いた内容がデータとしてそのまま残る。
生徒も先生も同じ画面に書き込める。授業後に、その記録を見直せる。
こういう形にできると、復習がかなりしやすいです。
対面授業だと、板書をノートに写す必要があります。
もちろん、ノートを書くこと自体にも意味はあります。
でも、全部を写すことが目的になってしまうと、授業を聞く方が薄くなります。
オンラインなら、記録を残しやすい。だから、必要なことをその場で考える時間に使いやすい。
オーオンでは、オンライン授業用ツールとして ClassDo を使用しています。
ClassDo は、画面上に教材を表示したり、先生と生徒が同じ画面に書き込んだり、授業で使った資料や書き込みを残したりできるツールです。
また、導入初期からClassDoの日本担当の方とつながり、実際の授業で使う中で感じた改善点を共有しながら、ミーティングを通して運用面の改善にも関わってきました。
もちろん、オーオンがClassDoを開発したわけではありません。
ただ、単に完成されたツールを使っているだけではなく、実際の授業現場から見えた使いやすさや改善点を伝えながら、オンライン授業に合う形で使い込んできたという点は、オーオンのオンライン指導の特徴の一つです。
オンライン塾のメリット4|資料や動画を共有しやすい
オンライン授業では、資料の共有がかなりしやすいです。
問題を画面に出す。図を見せる。関連する動画を少し見せる。画像を見ながら説明する。
こういうことがやりやすい。
理科や社会の授業では特に相性がいいです。
対面でもできますが、オンラインの方がスムーズな気がします。
ここが大事です。
では、今度はデメリットについて、正直に書いていきます。
オンライン塾のデメリット1|生徒の様子が見えにくい
一番大きいのは、生徒の様子が対面より見えにくいことです。
目の前にいれば、表情や手元、姿勢、集中しているかどうかが分かりやすいです。
オンラインだと、そこは少し弱くなります。
カメラをオンにしていても、手元までは常に見えないことがあります。
これはオンライン授業の弱点です。
だからこそ、一方通行の授業にしてはいけません。
先生がずっと喋って、生徒が聞くだけ。
これではかなり危険だと思います。
たとえば、オンライン授業でもかなり会話をしながら授業を進めることが大事です。
生徒に答えてもらう。考え方を聞く。分かっているかをその場で確認する。
こういう双方向の授業にすることで、集中力を保ちやすくなります。
オンライン授業は、ただ画面越しに説明すればいいわけではありません。
むしろ対面以上に、やり取りの設計が大事です。
オンライン塾のデメリット2|家で勉強できない子にはきつい
オンライン塾は、家で授業を受けられるのがメリットです。でも、これはデメリットにもなります。
家だと集中できない子はいます。
こういう子にとって、オンライン授業だけで伸ばすのは簡単ではありません。
対面塾には、強制力があります。
塾に行く。席に座る。先生が目の前にいる。など。。。
それだけで、勉強モードに入りやすい子もいます。
家で勉強できない子にとっては、対面の方が合う場合もあります。
オンライン塾のデメリット3|サポートが弱い塾もある
オンライン塾といっても、いろいろあります。
もともと対面塾だったところが、あとからオンライン対応を始めた塾。
最初からオンラインを前提に作られている塾。映像授業を中心にしている塾。
オンライン自習室がある塾。1対1の個別指導をする塾。
全部違います。
特に見た方がいいのは、授業以外のサポートです。
- 宿題は出るのか
- 宿題チェックはあるのか
- 質問対応はできるのか
- 保護者との面談はあるのか
- 理解度を測る仕組みはあるのか
オンラインだからサポートが弱い、とは限りません。
むしろ、オンラインにちゃんと設計している塾なら、サポートもしやすいです。
LINEやメールで質問できる。宿題をオンラインで提出できる。
保護者・生徒・講師でグループを作れる。オンライン面談ができる。
こういうことができるところもあります。
問題は、そこまで仕組みを作っているかどうかです。
オンライン塾を選ぶなら、授業だけでなく、授業外の仕組みも見た方がいいです。
「対面授業をオンラインでもやっています」だけでは弱い
オンライン塾を選ぶときに、かなり大事なポイントがあります。
それは、その塾がオンライン用に授業を設計しているかです。
最近は、もともと対面の塾だったところが、
「オンライン授業にも対応しています」
という形でオンラインを始めているケースもあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
……と言いたいところですが、正直かなり悪手だと思っています。
むしろ、対面の良さだけが削られて、「対面授業の劣化版」になりやすいです。
オンライン授業をやるなら、オンライン用の設計が必要です。
そうでないと、「本当は対面の方がいいけど、オンラインでも一応できます」
という形になりやすいです。それだと、オンラインを選ぶ理由がない気がします。
オンライン授業を選ぶなら、対面より不便だから仕方なく選ぶのではなく、
「オンラインだからこそ良い」と思える部分があるべきです。
だから、オンライン塾を選ぶときは、
「オンライン授業もできますか?」
ではなく、
「オンライン用にどう設計されていますか?」
を見た方がいいです。
オンライン塾は、対面授業の劣化版ではありません。
でも、オンライン用に設計されていない授業は、対面授業の劣化版になります。
オンライン塾を選ぶときに見るべきところ
オンライン塾を選ぶなら、見るべきポイントははっきりしています。
- 講師の質
- 授業ツール
- サポート体制
- 自分に、自分の子どもに合っているか
まず、講師の質。
オンラインなら、場所に縛られず講師を集められるはずです。
それなのに講師の質が低いなら、オンラインの良さを活かせていません。
次に、授業ツール。
ZoomやGoogle Meetだけでも授業はできます。
でも、それが本当に授業に向いているかは別です。
次に、サポート体制。
ここでかなり差が出ます。
最後に、自分に、自分の子どもに合っているか。
家で集中できる子なら、オンラインはかなり強いです。
逆に、家だとまったく勉強できない子には、対面の方が合うこともあります。
便利だからオンライン。
安いからオンライン。
それだけで選ぶのは少し危ないです。
オンラインには、オンラインの強みがあります。
ちゃんと設計すれば、対面に負けない部分もあります。
「オンラインでもできます」ではなく、
「オンラインだからこそ、こうできます」
という部分です。
そこを持っている塾を選ぶといいと思います。
オーオンはコロナ禍にオンラインの学習塾として立ち上げた塾です。
オンライン用に設計や工夫を重ねてきました。
最近では、オンライン個別指導に加え、桶川市での対面個別指導も始めましたが、もともとの強みはオンライン授業です。
オンライン授業では、授業用ツールを活用し、板書記録・資料共有・宿題管理・復習テスト・質問対応まで含めて指導しています。
また、必要に応じてオンライン面談も行い、生徒本人だけでなく保護者の方とも学習状況を共有します。
オンラインでも、ただ授業を受けて終わりにはしません。
中学生の定期テスト対策、高校受験対策、高校生の大学受験対策まで、一人ひとりの状況に合わせて指導しています。
