学校で生物を習わない高校生でも、大学受験で生物を使える?

生物 × 大学受験

学校で生物を履修しない高校生でも、大学受験で生物を使える?

読了目安 6分 高校生・保護者向け オーオン 学習コラム

学校では生物基礎を学んでいるけれど、生物を履修する予定はない。それでも、志望校を調べるうちに「生物で受験したい」と考えることがあります。

生物を使えるようになれば、候補にできる大学・学部や受験方式は増えます。ただし、増え方は志望校の組み合わせによって変わるため、新しく学ぶ範囲と、英語・数学などほかの科目に必要な時間を合わせて考えることが大切です。

この記事の結論

学校で生物を履修しない場合でも、生物を受験科目として学ぶことはできます。

まずは志望校の受験条件を確認し、現在の理解度と受験までの期間から、現実的な学習計画を立てましょう。

共通テストでは、未履修の科目も選べる

大学入試センターのQ&Aでは、高校で履修していない科目も共通テストで選択できると説明されています。ただし、大学によっては認めないことがあるため、必ず募集要項で確認してください。[1]

確認したいのは、次の三点です。

  1. 志望する学部・学科・選抜方式で、生物を利用できるか。
  2. 出題範囲は生物基礎のみか、生物まで含むか。
  3. 高校での履修科目・単位数などについて、出願条件があるか。

共通テストと大学独自の試験では、指定される科目が違うこともあります。募集要項の科目表だけでなく、出願資格と表の脚注まで確認してください。記載が分かりにくい場合は、大学の入試担当窓口に確認しましょう。

共通テストで生物を使うと決めたあとの勉強法は、「共通テスト生物の勉強法|知識・情報整理・考察をつなぐ進め方」で解説しています。

生物基礎を習っていても、生物は新しく学ぶ部分が多い

生物基礎では、細胞や遺伝情報、ヒトの体の調節、生態系などの基礎を扱います。生物では、それらとのつながりを使いながら、代謝、遺伝情報の発現、進化、環境応答などをさらに学びます。[2]

例えば、生物基礎で「DNAの情報をもとにタンパク質がつくられる」と学んだあと、生物では、その情報がどのように読み取られ、発現が調節されるのかまで理解を進めます。

そのため、生物基礎の問題集を一冊終えた時点で、生物の受験準備も終わるわけではありません。生物基礎で身につけた理解を土台に、受験で必要な範囲を積み上げる時間を確保する必要があります。

「今から間に合うか」は、四つの条件で考える

同じ高校2年生でも、学習の出発点は違います。学年だけで、必要な授業回数や到達できる水準を決めることはできません。

判断するために整理したいのは、次の四つです。

確認すること具体的に見る内容
現在の理解学校で進んだ範囲、基本問題の正答、説明できる内容
受験で必要な水準出題範囲、配点、問題形式、過去問の難しさ
残り期間本番までの期間に加え、演習と復習に残したい時間
毎週の学習時間授業以外に、生物の復習と問題演習に使える時間

特に大切なのは、自宅学習の時間です。授業で理解した内容も、自分で思い出し、問題で使う機会が必要になります。通塾の回数と、授業以外の学習をセットで考えましょう。

未履修から学ぶときの進め方

ここでは、生物基礎を一部学習している人が、生物まで学ぶ場合の進め方を示します。各段階にかかる期間は、理解度と志望校によって調整します。

  1. 最初に、生物基礎の理解を確認します。

    「授業で聞いたことがある」と「自分で説明できる」の間には差があります。例えば、DNA・遺伝子・染色体の関係を自分の言葉で説明してみる。基本問題を解いて、答えの理由まで確かめる。そこで見つかった曖昧な部分から補います。

  2. 次に、生物の各単元を、説明と基本問題を組み合わせて学びます。

    一つの単元を学んだら、基本問題で理解を確かめます。前の範囲が必要になったときには戻って確認し、単元同士の関係をつくっていきます。

  3. 学習した範囲から、実験・考察問題にも取り組みます。

    知識を覚えたあと、その知識が問題文のどの部分と結びつくかを考えます。全範囲の学習中にも取り入れ、知識を使う練習を重ねます。

  4. 最後に、志望校の形式に合わせて仕上げます。

    時間内に解く練習、記述の添削、苦手分野の復習を行います。その時間を残せるように、最初の段階から計画しましょう。

たとえば看護系志望なら、生物を追加するメリットと負担を比べる

生物を学ぶと、出願できる学校や選抜方式の選択肢は広がります。ただし、広がり方は志望校の組み合わせによって変わるため、一律に「増える」とは言えません。

候補校を並べて、必要科目、配点、出題範囲を書き出してみてください。生物を追加することで増える選択肢と、新しく必要になる学習時間を比べます。

一校を強く希望しているなら、その一校のために生物を学ぶ選択もあります。その際も、併願校や英語・国語などへの影響まで含めて考えることが大切です。

独学で進めるか、指導を受けるか

教材の説明を読み、基本問題を解き、間違えた理由まで整理できるなら、独学で進められる部分があります。

一方、同じ説明を何度読んでも理解できない、どこまで戻ればよいか分からない、計画が何週間も止まっている場合は、説明や学習計画の支援を受ける意味があります。

相談するときは、使っている教材と、実際に分からなかった問題を用意すると具体的な話ができます。志望校がまだ決まっていない場合も、学習状況から整理できます。

ほかの科目は今の塾を続けながら、生物だけ指導を受けるという選び方もあります。他塾との使い分けや体験授業での確認点は、「生物だけ塾に通うのはあり?他塾との併用と個別指導の選び方」で整理しています。

オーオンでは、生物基礎からの学習を相談できます

オーオンは、高校生物・生物基礎の個別指導に対応しています。集団塾のように体系立った授業を、あなた一人に合わせてカスタマイズして届けます。単元のつながりが分かる説明から始め、問題演習と解説を通して理解を確かめます。

生物講師の採用では、大学院で生物分野の研究を行った経験を最低条件としています。研究で培った、仕組みを理解し、根拠を確かめる姿勢を、基礎からの授業にも生かしています。

学校で生物を履修しない場合も、現在の理解度と志望校を確認し、受験までの学習の順序を組み立てます。そのうえで、授業の進度、説明の詳しさ、演習の難しさ、宿題の量を調整します。何を質問すればよいか分からない段階からでも、授業を受けられます。

最初の相談では、学年と「学校で生物を履修しない」「生物基礎のこの範囲まで習った」など、今の状況を教えてください。

参考資料

  1. 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テストQ&A」9.受験教科・科目の選択等について、Q1。2026年9月10日確認。https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/faq.html
  2. 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編』生物基礎・生物の各節。https://www.mext.go.jp/content/20250311-mxt_kyoiku02-100002620_05.pdf

この記事を書いた人

ohon-nkmk