文理選択は、思っているより重い選択です。 今の得意不得意だけで決める前に、 少しだけ先の進路まで見ておきましょう。
高校生になると、多くの人が文系・理系を選ぶことになります。
いわゆる文理選択です。
今は高1になって割とすぐにやることもあって、正直酷だとは思います。
まだ将来のことがはっきり決まっていない段階で、大学受験や将来の仕事につながる選択をしなければいけないからです。
もちろん、文系を選んだら人生が決まるとか、理系を選んだらもう戻れないとか、そこまで極端な話ではありません。
ただ、現実として、選んだ後に進みやすい道と、かなり進みにくくなる道はあります。
- 数学が苦手だから文系
- なんとなく理系の方がカッコいいから理系
- 友達が文系だから文系
今回は、文系と理系で何が違うのか、どう考えて選べばいいのかを、できるだけ現実に近い形で書いていきます。たぶん、少し耳の痛い話もあるかもしれませんが、文理選択で迷っている方には、ぜひ最後まで読んでほしいと思っています。
文系と理系は何が違うのか
高校での文系・理系の違いは、ざっくり言えば学ぶ科目の違いです。
ただ、本当に大事なのは高校の科目ではありません。
その先です。
文系に進むと、大学では法学部、経済学部、文学部、教育学部、社会学部、国際系の学部などに進むことが多くなります。
理系に進むと、理学部、工学部、農学部、医学部、薬学部、看護系、情報系などに進むことが多くなります。
大学で何を学ぶか。その先でどんな仕事に近づくか。そこに関わる選択です。
「数学が苦手だから文系」はかなり危ない
文理選択でよくあるのが、「数学が苦手だから文系にします」という決め方です。
気持ちは分かります。
数学が苦手な状態で理系に進むのは不安だろうし。
ただ、これだけで決めるのは良くないです。
高1の時点の得意不得意は、まだ変わります。
今数学が苦手でも、勉強の仕方を変えれば伸びることがあります。
逆に、今社会が得意だから文系にしたとしても、大学で学ぶ内容が自分に合うとは限りません。
高校のテストで点が取れることと、大学でその分野を学び続けたいかは別です。
「苦手な科目から逃げるための文理選択」は、あまりおすすめしません。
もちろん、どうしても数学が無理という場合もあります。
その場合は文系でいいと思います。
ただ、「今ちょっと苦手」くらいで将来の選択肢を狭めるのは、少しもったいないです。
迷っているなら、理系の方が選択肢は残りやすい
現実的に言うと、迷っている段階では、理系の方が選択肢は残りやすいです。
理由はシンプルです。
理系の人が大学入試で文系学部を受けたり、就職で営業・企画・商社・金融・コンサルなどに進んだりすることは普通にあります。
一方で、文系に進んだあとに、医学部、薬学部、工学部、理学部、情報系などを本格的に目指すのは簡単ではありません。
数学や理科の学習量がまったく違うからです。
もちろん、不可能ではありません。
でも、かなり遠回りになります。
だから、将来がまだ決まっていなくて、数学や理科が完全に無理というわけではないなら、理系を検討する価値はあります。
これは「理系が偉い」という話ではありません。
戻りやすさの話です。
理系でないと進みにくい仕事はある
文系職の多くは、理系からでも進めます。
営業、企画、マーケティング、商社、金融、コンサルなどは、文系出身者も多いですが、理系出身者も普通にいます。
一方で、理系でないと進みにくい仕事はあります。
- 医師
- 薬剤師
- 研究職
- エンジニア
- 建築系
- 一部の技術職
こういう仕事は、あとから「興味が出たからやってみよう」と思っても、すぐには進めません。
大学の学部、専門課程、資格、国家試験などが関わってくるからです。
将来が分からないからこそ、閉じる扉が少ない方を選ぶという考え方もあります。
文系にも専門的な道はある
一方で、文系を軽く見ていいわけではありません。
文系にも専門性の高い道はあります。
- 法律
- 経済
- 会計
- 教育
- 心理
- 国際関係
- 言語
- 文学
- 社会学
弁護士を目指すなら法学部は自然な選択肢になります。
公認会計士を目指すなら、商学部や経済学部との相性もあります。
国際関係や言語に興味があるなら、文系の学びはかなり面白いと思います。
だから、文系が悪いわけではありません。
ただし、「数学が嫌だから」だけで文系を選ぶのは、やっぱりもったいないです。
大学は本来、学問をする場所
最近は、大学が就職予備校のように見えることがあります。
大学3年生くらいになると、就活が始まり、インターンだ、自己分析だ、面接対策だ、という流れになります。なんなら、「就活ゼミ」みたいなわけのわからん制度があったりとか。僕の大学にはなかったですが、妹の大学にはあったみたい。
もちろん、就職は大事です。
働くことは現実です。
ただ、本来大学は学問をする場所です。
何を学ぶのか。
何を研究するのか。
どんな問いに向き合うのか。
ここを抜きにして、「就職に有利そうだから」だけで大学や学部を選ぶと、かなり薄い4年間になることがあります。飲み会して、気づいたら終わっています。
文系の場合、4年間で卒業して就職する人が多いです。
もちろん真剣に学問をしている人もいます。
ただ一方で、なんとなく授業を受けて、なんとなくインスタで取ったアンケートを基に卒論を書いて、なんとなく就活して終わる人もいます。
理系の場合は、実験や研究を通して卒業研究に取り組むことが多いです。
研究が本格的になると、大学4年間だけでなく、大学院まで含めて考えるケースもあります。
この時間軸の違いも、文理選択では考えておいた方がいいです。
なりたい職業があるなら、選択はかなり簡単になる
文理選択が簡単になるケースもあります。
それは、なりたい職業がはっきりしている場合です。
- 医師になりたいなら医学部
- 薬剤師になりたいなら薬学部
- 研究職を目指すなら理系の大学院まで視野に入れる
- エンジニアを目指すなら情報系や工学系
- 建築士を目指すなら建築系
- 弁護士を目指すなら法学部
- 教師を目指すなら教育学部や教職課程
職業によっては、文系・理系どちらからでも目指せるものもあります。
ただ、「これになりたい」が決まっているなら、まずその職業に必要な大学・学部・資格を調べるべきです。
ここを調べずに文理選択をすると、あとからかなり苦しくなることがあります。
「知らなかった」で済まない選択もあります。
まだ決まっていない人は、何を考えればいいか
将来の夢がまだ決まっていない人も多いと思います。
むしろ、高1の時点で将来がはっきり決まっている人の方が少ないかもしれません。
その場合は、次のように考えると良いです。
- 自分が絶対にやりたくないことは何か
- 少しでも興味がある分野は何か
- あとから戻りにくい道はどちらか
文系から理系に戻るのは大変です。
理系から文系寄りに動く方が、まだ選択肢は残りやすいです。
だから、数学や理科が完全に無理というわけではなく、将来もまだ決まっていないなら、理系を検討する価値はあります。
逆に、法律、経済、教育、言語、社会問題などに強く興味があるなら、文系を選ぶのも良いと思います。
大事なのは、逃げで選ばないことです。
苦手から逃げるために選ぶのではなく、自分の可能性をどう残すかで考える。
その方が、あとから納得しやすいです。
まとめ
文理選択は、今の得意不得意だけで決めるには大きい選択です。
文系には文系の専門性があります。
理系には理系でしか進みにくい道があります。
特に理系は、医療・薬学・工学・情報・研究など、あとから戻りにくい進路につながることがあります。
まだ将来が決まっていないなら、焦らなくていいです。
ただし、何も考えずに選ぶのは危ないです。
文系に行くなら、文系で何を学ぶのか。 理系に行くなら、理系で何を目指すのか。
そこを少しでも考えてから選ぶことが大切です。
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