看護師を目指すなら専門学校と大学どっち?学費・就職・向き不向きを考える

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看護師を目指すなら専門学校と大学どっち?
学費・就職・向き不向きを考える

看護師を目指すとき、専門学校と大学のどちらを選ぶべきか。
学費だけでなく、就職、学校生活、将来のキャリアまで含めて考えてみます。

看護師を目指す生徒やその保護者から、よく聞かれることがあります。

「看護の専門学校と大学って、どっちがいいんですか?」

個人的な印象ですが、埼玉で生徒を見ていると、看護医療系を志望する子はけっこう多いです。

大学の看護学部を目指す子もいれば、看護専門学校を選択肢として考える子もいます。

そして、そこでよく出てくるのが、

「大学と専門学校、どちらを選ぶべきなのか」

という悩みです。

今回はその話をします。

最終的に目指す資格は同じ看護師。

でも、専門学校に行くのか、大学に行くのかで、学費も年数も学校生活も変わります。

だから、なんとなくでは選びたくないところです。

今回は、実際に看護の道に進んだ元生徒の話も聞きながら、専門学校と大学の違いを考えてみます。

看護師になるルートは一つではない

看護師になるには、看護師国家試験に合格する必要があります。いわゆる国試です。

そのためには、大学や専門学校などで、必要な課程を修了する必要があります。

看護大学

4年間かけて、看護の専門科目だけでなく、一般教養や周辺領域も含めて学びやすいルート。

看護専門学校

3年制の学校が多く、看護師になる目的に向かって短く進みやすいルート。

専門学校は、看護師になる目的に一直線のルート。

大学は、看護を広く学びつつ、将来の選択肢も残しやすいルート。

まずはこの違いを押さえておくと分かりやすいです。

専門学校を選ぶ理由として、学費は大きい

看護で専門学校に進んだ子に、

「なんで大学じゃなくて専門学校にしたの?」

と聞いてみました。

理由はかなり現実的でした。

行けそうな看護大学を調べると、基本は私立で、学費が4年間でだいたい600万〜800万円ほど。

一方で、専門学校なら高くても300万円くらい。

それで、「同じ資格を取るなら、専門学校でよくない?」と思った。

たしかに、数十万円の差ならともかく、数百万円変わるなら話は別です。

しかも専門学校なら、大学より1年早く働き始められます。

学費を抑えたい。早く現場に出たい。

このような条件なら、専門学校はかなり現実的な選択肢になると思います。

「看護師になれれば同じ」は半分正しい

専門学校でも大学でも、国試に合格すれば看護師として働けます。

その意味では、「看護師になれれば同じ」は正しいです。

ただ、同じなのはあくまで看護師免許を取るというゴールの部分です。

そこまでの過程や、免許を取った後のキャリアは変わります。

「同じ資格なら全部同じ」とは限らない

同じ看護師免許でも、就職先の選びやすさや、入職後のキャリアまで完全に同じとは限りません。

たとえば、新卒で大学病院や大きい病院に入りたい場合。

応募できないわけではなくても、実際には大卒の看護師が多い病院もあるようです。

また、新卒給与だけみても、専門卒と大学卒では若干の差があります。

キャリアアップや昇進も、大卒の方が有利なことはあると思います。

大学を選ぶ意味が出てくるケース
  • 新卒で大きい病院に入りたい
  • 将来的に役職や給与の伸びまで考えたい
  • 新人教育が整った環境でスタートしたい
  • 看護師になった後のキャリアまで見たい

もちろん、今は看護師不足の病院も多いので、就職先を選ばなければ専門卒でも看護師として働く道は十分あります。

専門学校を出て、現場でしっかり経験を積んで評価される人もいます。

大卒だから自動的に上に行けるわけでもありません。

ただ、「看護師免許を取ったら全部同じ」ではありません。

看護師になるまでのコスパで見るのか。
看護師になった後のキャリアまで見るのか。
ここで判断は変わります。

ただし、専門学校は思ったより“学校感”が強い

専門学校に進んだ子に、「入ってみて、想像と違ったことある?」

と聞いたら、こんな答えが返ってきました。

思ったより小学校感が強い

大学みたいに、自分で履修を組んで、空きコマがあって、ある程度自由に動くというより、専門学校はかなりカリキュラムがパンパンです。

毎日同じ教室に行って、毎時間授業を受ける。そして、先生がかなり見てくれる。

無断欠席でもしようものなら、呼び出されたりもします。大学ならなかなか有り得ないです、笑

良く言えば、手厚い。悪く言えば、自由度は低い。

大学のような自由な雰囲気を想像していると、ギャップがあるかもしれません。

自分でどうにかする力がない人は、専門学校が合うこともある

「管理される」

これは一見、デメリットに見えます。

ただ、見方を変えると、メリットにもなります。

専門学校が合うこともあるタイプ
  • 自分だけだとサボってしまう
  • 何をすればいいか分からない
  • 自由にされると止まってしまう

こういうタイプの人には、専門学校の環境が合うこともあります。

もちろん学校によりますが、専門学校はクラス単位で動くことが多く、先生との距離も近い場合があります。

出席、課題、実習、国家試験対策まで細かく見てくれる学校もあります。

大学は自由です。でも、自由というのは、楽という意味ではありません。

自分で履修を組む。自分で情報を取りに行く。自分で将来を考える。

この自由を使える人には、大学は良い環境です。

でも、自由に放り出されると止まってしまう人もいます。

そういう人には、専門学校の管理される環境の方が合うこともあります。

大学は、お金と時間がかかる。でも、学びの幅は広い

大学は4年間通うことになります。

専門学校より1年長いですし、私立であれば学費も高くなりやすいです。

ただ、大学には大学の良さがあります。

まず、看護だけを狭く学ぶわけではないこと。

一般教養、医療倫理、心理、社会制度、研究の考え方など、看護の周辺にある学びにも触れやすいです。

このような知見は看護師になった後や、大人になってから役に立つはずです。

また、逃げ道もあります。

大学で看護を勉強していて、「やっぱこれじゃないかも」と気づいたとしましょう。

大学であれば、他の看護以外の学部・学科もあるはずです。

そこに転学部・転学科することもできます。※もちろん成績など条件はありますが。

そして看護とは全く関係のない一般企業に就職など、様々な道があります。

ほかにも、他学部の学生と関われるというメリットもあります。

看護専門学校だと、基本的には周りも看護を目指す人たちです。

それはそれで、同じ目標に向かいやすい良さがあります。

一方で大学には、看護以外を学んでいる人もいます。

サークル、授業、友人関係などを通して、看護とは違う世界の人と関わる機会もあります。

これは地味に大きいです。

いろいろな人と関わった経験は、将来看護師として人を見るときにも効いてくると思います。

大学は設備や環境が整っている場合もある

大学は、設備や実習環境、図書館、研究室、シミュレーション設備などが整っている場合もあります。

もちろん、これは学校によります。

専門学校でも設備が整っているところはありますし、大学なら必ず設備が良いとは言い切れません。

ただ、大きな大学や附属病院を持つ大学では、学ぶ環境がかなり充実していることもあります。

このあたりは、学校選びのときに見ておきたいポイントです。

パンフレットやホームページだけでなく、オープンキャンパスで実際に見てみるといいと思います。

迷ったら見るべきポイント

看護の専門学校と大学で迷ったら、まず学費を見てください。

数百万円変わるなら、家庭への負担はまったく違います。

次に年数。専門学校なら3年で現場に出られる可能性があります。大学なら4年。

早く働きたいのか。もう少し広く学びたいのか。逃げ道は残しておきたいのか。

ここで選び方は変わります。

次に、就職先です。

どこでもいいから早く看護師として働きたいのか。看護師としてキャリアを築きたいのか。

ここは現実的なポイントです。

さらに、卒業後の給料や昇進。

同じ看護師免許でも、病院によっては大卒と専門卒で給与テーブルが違うことがあります。

今安く済ませるのか。将来の伸び方まで見るのか。

ここも考えたいところです。

さらに、学びの幅。

看護だけに集中して短く進みたいのか。それとも広く学び視野を広げたいのか。

ここは大学と専門学校でかなり違います。

そして、本人の性格。

自由な環境で自分から動けるのか。管理される環境の方が力を出せるのか。

最後に、看護への興味。

看護に興味が薄いまま入ると、専門でも大学でもきついです。

「なぜ看護師になりたいのか」は早めに考えておいた方がいいです。

看護師は安定していそう。資格職だから安心。

こうした理由も大切です。ただ、それだけだと少し弱いかもしれません。

実習や国試など、キツいこともあります。それを乗り越えられるだけの熱があるのか。

看護医療系の入試では、志望理由書や面接、小論文が必要になることもあります。

そのときに、なんとなくでは弱いです。なぜ看護なのか。なぜその学校なのか。

ここを考えることが、進路選択にも入試対策にもつながります。

オーオンの指導について

オーオンでは、中学生・高校生の定期テスト対策や受験指導に加え、看護医療系入試の対策にも対応しています。

志望理由書、面接、小論文、基礎学力の確認など、看護師を目指すうえで必要な準備を一人ひとりに合わせて進めています。

オンライン個別指導に加え、桶川市での対面個別指導にも対応しています。

看護の専門学校と大学で迷っている方、看護医療系入試に向けて何から始めればいいか分からない方も、お気軽にご相談ください。

書き手紹介
野中 詩生|オーオン塾長

オンライン学習塾・個別指導塾オーオン代表。 大学院でウイルス研究に取り組みながら、複数の学習塾・予備校でも指導。 看護医療系を志望する生徒の進路相談や受験対策にも対応。

この記事を書いた人

ohon-nkmk